戦国の茶器四 利休の章

 

 

 

籠花入「桂川」
竹一重切花入 「園城寺」
赤楽茶碗「早船」
黒楽茶碗「大黒」

 

 

 

一輪の朝顔 籠花入「桂川」

カプセルの上部が透明なので中身の判別が容易です

 

内容物一覧

 

捕った魚を入れる籠を桂川の漁師から譲り受けた利休が花入に見立てたもの

 

朝顔の塗装が花びらの柔らかさを感じさせます

 

使い込まれた魚籠のくたびれ感が漂ってます

 

さすがに中までは塗装されてませんね

 

底部分も細密に作りこんでいます

 

桂川は桂籠や桂川籠とも呼ばれているようです

 

 

 

侘助椿 竹一重切花入 園城寺

 

 

内容一覧

 

ビニール袋の内容一覧

 

秀吉の小田原攻めに同行した際に伊豆韮山の竹を利用して作った作品

 

正面の割れたところから水が漏れるのを園城寺の割れた鐘になぞらえて名付けたそう

 

古びた竹の質感が上手く表現されています

 

下側の節は飾る時には見えませんが抜かりなく再現

 

侘助という椿がついてます

 

葉と枝の艶をかえてあり質感を上手くわけています

 

侘助椿を「園城寺」という作品にいけましたという事ですな

 

こんな風に自立するようになってます

 

 

 

 

赤楽茶碗「早船」

 

 

内容一覧

 

椀を収める桐箱にビニールに包まれて入ってました

 

ビニールを開封

 

利休が茶会のために早い船で運ばせたことがその名の由来

 

釉薬による色の変化がリアルに再現されています

 

茶筅の使い込まれた感じがよく出ています

 

赤い楽茶碗に「早船」の銘をつけたというワケですな

 

 

 

黒楽茶碗「大黒」

 

 

内容一覧

 

桐箱内の中身

 

ビニールを開封したところ

 

他とは違い形が大きいから大黒という単純な命名

 

高台の色剝げもしっかり再現

 

茶筅の竹の風合いがいい感じ

 

黒い楽茶碗の「大黒」という他の銘板に比べるとわかりやすい記述

 

 

 

自宅がミニ博物館かのようです

 

 

 

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